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ARCH-ABLEはじまる

2018.11.01

近年、建築界においてもデジタルファブリケーションが身近な存在となり、実際のプロジェクトでそうした技術が利用されている場面を目にすることが増えてきました。デジタルファブリケーションは特別なものを少量つくることに長けており、元々建築家の活動とは親和性が高かったといえます。

 今日まで建築家のデザインの多くは特定の場面のために創造され、他の場所で再現されることは稀でした。つまり素晴らしいアイデアの多くは使い捨てられて来たのです。しかしデジタルファブリケーションの特性を活かせば、こうしたデザインを様々な人が、様々な場面で再現/活用することができます。

 そこで今回 TechShop Tokyo協力のもと、スキーマ建築計画、ノイズ、早稲田大学吉村靖孝研究室、ドミノアーキテクツ、ノウサクジュンペイアーキテクツ、塚越宮下設計が参加し、それぞれの活動で生み出されたデザインのデジタルデータをアーカイブし、CCライセンスのもとに公開する、ARCH-ABLEというプロジェクトを行います。2018年11月から2019年4月の半年を第1期の活動期間とし、2019年5月にその成果の展示とシンポジウムの開催、データのダウンロードサイトを開設します。

 一連の活動を通し、建築にまつわるデジタルデータの共有の意義とその可能性を照らしだし、建築と社会の新たな関係について考えてゆきます。